暗号資産とは?
暗号資産、または仮想通貨といわれるものの、代表格にビットコインがあります。
暗号資産と仮想通貨の違いですが、月日とともに呼び方や、翻訳の関係で変わったりしています。
基本的な意味は同じととらえていて大丈夫です。
暗号資産(仮想通貨)は、パソコンやスマートフォン上で利用する「決済手段」です。
「通貨」という文字から、紙幣や硬貨のような「お金」を想像しがちですが、「暗号」「仮想」という言葉がつくように、実際には手で触れません。
実際のお金を使わない支払い手段としては、電子マネーが浮かぶと思います。
電子マネーはあくまでも「円」や「ドル」などの中央銀行(日本の場合は日本銀行)や国が発行した法定通貨が基準であり、事前に預けた法定通貨で清算します。
しかし、暗号資産(仮想通貨)は法定通貨に影響されません。
世界中の不特定多数の利用者や参加者が相互に管理と監視を行い運営しており、国や国境に縛られることがないのです。
この〝発行主体がない〟という自由さこそが暗号資産(仮想通貨)の大きな特徴となります。
暗号資産が発行される仕組み
では、暗号資産(仮想通貨)はどうやって発行されているのでしょうか。
主な方法はマイニング(採掘)と呼ばれる、暗号資産(仮想通貨)の取引履歴のデータ処理(計算)を行うことへの報酬という形で発行されます。
ここでは暗号資産(仮想通貨)の代表であるビットコインを例にして説明します。
ビットコインを生み出すマイニング
ビットコインにおけるマイニングとは、10分ごとの取引データを1つのかたまりにし、それをチェーン状につなげる計算作業のことを指します。
膨大な電気料金と高性能のコンピューターを使いながらこの作業を行い、最初に計算の答えを導き出しチェーンをつないだ人に、報酬として所定額のビットコインが支払われます。
この報酬が新規ビットコインの発行にあたります。
多大なコストをかけて行う作業であることや、まだ世の中に出回っていない希少なコインを見つけることが「鉱山で金を掘り当てる」ことに似ていることから、ビットコインを生み出す作業は「マイニング=採掘」と呼ばれています。
マイニングは、マイナー(採掘者)という不特定多数の参加者たちが取引記録を承認する「Proof of Work(POW)」という仕組みによって支えられ、信頼と安全を担保しています。
暗号資産とはブロックチェーンの技術のたまものですね。
次の記事では、ブロックチェーンの技術を3分解説しています。
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