「海南大附属の武藤君」が湘北・山王戦を観客席からをみて放ったセリフをご存じでしょうか?
「松本だ」
「沢北がいなけりゃどこでもエースを張れる男さ」
そう、このセリフ。
なぜか山王工業の松本の事を、自信満々でチームメイトに語っている武藤君です。
スラダンマニアの中では、「もしかして武藤君と山王の松本って同じ中学出身とかじゃ?」なんていうウワサまでネットで浮上してました。
ではこのセリフが、どのくらい真実に近いのなのか…
本当に松本は沢北がいなければ、どこでもエースを張れる男なのか、武藤君の言葉に信ぴょう性があるのか…
「もし松本君が他の高校にいたら?」という事を考えてみようと思います。
ではまずバスケの「エース」とはどの様な存在なのか?
必ずしもこうという定義はありませんが、以下の3点の事が当てはまる程、エースという存在に近いと思われます。
- メインで得点を獲ることができる選手
- 大一番で活躍できる選手
- 他選手から信頼される選手
この3点を重点におき、松本君が他の高校に転校したとして、考えて行きたいと思います。
そして設定ですが、2年生から3年生へ進級するときの春休みに、家庭の事情により山王工業から、他県の高校へ転校することになったとしましょう。(設定は多少強引ですが)
そうした場合、松本は転校先のバスケ部で、本当にエースをはれるのか?
スラムダンクに登場した高校で一つずつ考えてみようと思います。
湘北へ松本が転校してきた場合
まずいきなり主人公の高校の湘北ですが、そもそも湘北のメンバーを改めて見てみると、エースどころかスタメンに入れるのか?という様なメンバーです。
原作の湘北のスタメン
PG 宮城リョータ
SG 三井寿
SF 流川楓(エース)
PF 桜木花道
C 赤木剛憲
6マン 木暮公延
湘北には点の獲れるプレイヤーは赤木、三井、流川といますが、原作の後半になるにつれて、「流川が湘北のエース」という位置にふさわしく育ってきた印象です。
なので湘北のエースは、流川という事で良いとおもいます。
さて、ここに松本が転校してきたという設定ですが、先の設定で3年生になると同時に転校してきている設定にしてあります。
そうした場合、流川と松本どちらがエースという立ち位置になるかですが・・
こうして考えると新入生の流川ではなく、復帰したばかりの三井でもなく、全国屈指の実力をもつ松本がエースと呼ばれるんじゃないでしょうか。
ちなみに新オーダーはこんな感じだと思います。
松本加入での湘北スタメン
PG 宮城リョータ
SG 三井寿
SF 松本稔(エース)
PF 流川楓
C 赤木剛憲
残念ながら、こうなると花道がベンチに行く結果が無難でしょう。
全国でもトップレベルの選手が入部したのに、桜木花道が入ってない事で、結果的に何となく、魅力に欠けるオーダーになってるような気はします。
しかし説としては
「松本は湘北ではエースを張れる」
という事にしたいと思います。
そして、こんな感じで他の高校でも考えてみましょう。
翔陽に松本が転校してきた場合
続いては同じ神奈川で、海南大附属と双璧の実力を持つといわれる翔陽高校ですが、原作でのスタメンはこんな感じです。
原作の翔陽のスタメン
PG 伊藤卓
F 長谷川一志
F 永野満
CF 高野昭一
C 花形透
控え 藤真健司(エース)
スタメンのPGは2年生の伊藤君です。
翔陽は藤真君がベンチで監督も兼用しているため、スタメンではありませんが藤真君が監督兼エースと言えると思います。
それではこのチームに、松本が転校してきた場合ですが、とりあえず誰がスタメン落ちか?
という問題になってくると思います。
松本にPGで入ってもらい司令塔をやってもらうか?
それとも3人いるフォワードの長谷川・永野・高野だれかを削るかですが、まぁやはりここはフォワードの永野に外れてもらいましょう。
そうするとやはり、背番号も⑦は松本へ渡し⑩のユニフォームを永野に渡しておきます。
こんな感じになると思います。
そしてSGに松本に入ってもらい、本題のエースは誰になるのかという事ですが、点を獲れるのは花形と松本だと思います。
しかしそれでも、この翔陽のエースは?というとやはり藤真になってしまうんじゃないでしょうか。
松本加入での翔陽スタメン
PG 伊藤卓
SG 松本稔
SF 長谷川一志
CF 高野昭一
C 花形透
控え 藤真健司(エース)
補欠 永野満
なかなか難しい問題ですが、藤真がいる限り「この翔陽のエースは松本だ!」とはならないような気がします。
という事で、説としては
「松本は翔陽ではエースを張れない」
という事にしたいと思います。
2校目で説の立証はなりませんでしたが、他の高校でも考えてみたいと思います。
陵南に松本が転校してきた場合
この高校には何と言っても、2年生ながら仙道彰という天才プレイヤーがいますが、どうなるでしょうか。
原作での陵南のスタメン
まずは陵南高校のスタメンはこちらです。⇩
PG 植草智之
SG 越野宏明
SF 仙道彰(エース)
PF 福田吉兆(池上亮二)
C 魚住純
海南戦では仙道がPGをしてましたが、ベストオーダーはこれだと思います。
そして、もちろんこのチームのエースは仙道彰でしょう。
このオーダーに松本が転校してきた場合ですが
松本加入での陵南スタメン
PG 植草智之
SG 松本稔
SF 仙道彰
PF 福田吉兆(池上亮二)
C 魚住純
補欠 越野宏明
まぁ、やはり順当に越野君がベンチにまわると思います。
もしくは海南戦のように、仙道が司令塔としてPGに入り、SFに松本という可能性もあるかも知れません。
PG 仙道彰
SG 植草智之
SF 松本稔
PF 福田吉兆(池上亮二)
C 魚住純
補欠 越野宏明
こんな感じですが、それでもおそらく仙道をサポートする役として、植草君がSGにまわり、越野君が外れる形ではないでしょうか。
そしてこの場合、陵南でのエースは松本になるのでしょうか?
松本は全国でトップレベルのオフェンス力があり、毎試合、相当の得点を期待できるでしょう。
しかしエースの定義を再度確認すると
- メインで得点を獲ることができる選手
- 大一番で活躍できる選手
- 他選手から信頼される選手
❷「大一番で活躍できる選手」と❸「他選手から信頼される選手」この項目的に陵南では、やっぱり仙道がエースという結論になってしまう気がします。
という事で、説として
「松本は陵南ではエースを張れない」
という事かなと思います。
続いて神奈川の王者「海南大附属」をと思ったんですが、ここまでのケースで「翔陽」「陵南」とエースを張れなかった松本君が、牧や神のいる神奈川の王者海南でエースと呼ばれるのは、例を出す前から無理だろうと判断しました。
なので逆に、どこの高校なら、エースと呼ばれるのか?を考えてみようと思います。
松本がエースと呼ばれそうな高校を考える
かなりレベルを下げると、神奈川の三浦台高校とかはどうでしょう。
ここ三浦台のエースは、キャプテンの村雨君、もしくはアニメオリジナル版の場合「内藤君」という所でしょう。
さすがに、この2人と松本君を比べた場合は、間違いなく「松本がエース」ということでいいと思います。
という事で
「松本は三浦台ではエースを張れる」
あと、全国では静岡代表の「常誠高校」とかなら、どうでしょうか。
あまり情報はなく、名前がでてきているキャラクターは、キャプテンは御子柴君のみですが、前年度のインターハイベスト8の強豪校です。
ただ正直、御子柴君と言えば、名朋工業にダブルスコアに近い点差で敗れた、完全な「かませ犬」的なイメージがあります。
松本が静岡の「常誠高校」に入ってくれれば、エースとして活躍してチームをレベルアップしてくれるのではないでしょうか。
何となくですが、松本は常誠にあってるような気がします・・・よって
「松本は常誠高校ではエースを張れる」
という事にしたいと思います。
まとめ。
「松本は沢北がいなければ、どこでもエースを張れるのか」検証。
湘北・エースを張れる。
翔陽・エースを張れない。
陵南・エースを張れない。
海南・エースを張れない。
三浦台・エースを張れる。
常誠・エースを張れる。
完全に僕個人の見解ですが、こんな感じではないかと思います。
まとめますと、かなりの実力があっても、チームカラーがすでに出来上がっているチームでは、中々いきなりエースという扱いは難しいような気がします。
その点、まだ発展途上のチーム湘北などでは、エースとして受け入れられる可能性があるんじゃないかと思いました。
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