2022年12月3日、待ちにまった「THE FIRST SLAMDUNK」が公開されました。
実はこの記事を執筆している「2023年1月17日」の段階で、僕はこの映画5回、映画館に観に行ってます。
ということで、遅らばせながらではありますが、この映画「THE FIRST SLAMDUNK」のレビューを書いていこうと思います。
とは言っても、自身5回も映画館に観に行っている位なので、結論からいうと超絶高評価のレビューになってますので、あらかじめご了承下さいませ。
ボイスキャストについて(声優陣)
まずは一番不安視されていた点として、公開直前に発表された湘北のメインメンバーのボイスキャストが、全員変更だったという事がありました。
旧アニメファンからしたら、この声優陣変更は相当ショックな出来事であり、公開前に大炎上する結果をまねきました。
そしてこの映画が、向かい風の中スタートする要因にも・・・
しかし、いざふたをあけてみたら僕自身は、おもったほど気にならずに観ることができました。
ただこれには、個人差があるようで、最後まで違和感があったという声も耳にしました。
僕も旧アニメの声優さん達は大好きでしたが、すんなり違和感なく映画に入りこめた理由としては、二つあると思います。
まず一つ目は、いきなり試合がはじまるため、キャラクターの長いセリフが無い(特に序盤)、なのでいつのまにか慣れている。
二つ目、試合のスピード感があり本物のバスケの試合を見ているようで、試合中の声にはあまり意識がいかなかった。
- 試合中のためキャラクターの長いセリフがない
- 試合の描写にリアリティがあり、声に意識がいきにくい
もちろん新ボイスキャストの方々の実力が凄いというのも前提ですが、個人的にこの二つは大きいと思います。
試合中の基本的な会話は、小声で声をかわす程度、それよりもダイナミックな試合シーンに目を奪われていました。
映像(グラフィック)
今回この映画が、3DCGでの作品という事で発表された時点でも、公開前には批判的な声が多くありました。
しかしこの映画を見たときに、最初に衝撃を感じたのは、その臨場感のある試合シーン。
スピード感、キャラクターの筋肉の動き、躍動感、細かい所で言えば、ゴールネット跳ね返り方までもがリアリティにあふれており、映画館でみるとスラムダンクのキャラクター達が、実際の試合をしているような感覚。
それ程、臨場感にあふれてました。
映画公開後に発売された「RESOURCE本」にも書かれてましたが、このリアリティのある表現は、原作者の井上雄彦氏が一番こだわった所のようでした。
ストーリー
声優陣フル交代、3DCGでの挑戦など、おどろきと困惑の連続ですが、実はそれよりも僕は、今作の主人公が「桜木花道」ではなく、「宮城リョータ」という事に戸惑いました。
声優さんが変わっても3DCGでも、どんな作品でも、井上雄彦氏がつくるスラムダンクなら間違いなく面白いはず、と信じていましたが、公開直前東映アニメーションのYouTubeで、今回の主人公がどうやら宮城リョータ、という情報が公開され出した時は、正直「あれっ・・・大丈夫かな・・」とかなり不安になりました。
その時は「宮城リョータ」が主役で、大ヒットのイメージはまったくつかず、実は少なからずテンションが下がっていました・・・
なぜなら個人的には、宮城というキャラクターがそれ程好きだったわけでもなく、湘北ならミッチーや流川の方が好きだったからです。
しかし、なんと、なんと…
映画を観終わった瞬間から完全に「宮城リョータに推し‼」となった僕は、一か月で5回も映画館に通う事に・・・
ようは、それ程このストーリーも良かったです。
原作では、ただのヤンチャ坊主のようなイメージでしかなかった「宮城リョータ」にまさかこんな過去があったとは・・
実は、「兄ソータ」への甘えんぼで、自分の意思表示が苦手なコミュ障タイプの宮城が、山王戦の終盤、円陣を組んで
「俺たちならできる!・1・2・3」のかけ声は何度みても感動します。
ラストシーンについて
最後にラストシーンについてですが、ここは少しわかりにくく、認識を間違っている方も多いようです。
山王との試合が終わったあと、月日は流れ海外の試合会場らしきところで、沢北がインタビューを受けている場面にうつります。
そしてインタビューのあと、試合相手になんと宮城がいるところで終わるわけですが、いきなり海外で「沢北vs宮城」でラストをむかえる為、
「何年後か宮城がNBAに挑戦する」と解釈しているかたが多いようでした。
このラストの状況はNBAではなく、恐らく留学しているものと思われます。
母子家庭で経済的にも裕福ではないであろう宮城が、高校卒業後もバスケを続けるため、原作者井上雄彦氏も支援している「スラムダンク奨学金」という制度を使って、「プレップスクール」に留学したと思われます。
スラムダンク奨学金とは詳しくはこちらhttp://slamdunk-sc.shueisha.co.jp/about/index.html
しかしこの最後の設定だけは、いきなり理解するのは、なかなか難しいと思いました。
沢北のライバルの位置であれば、スラダンファンなら通常「流川」を想像するでしょうから、宮城がアメリカにいたことは違和感を感じるのが普通だと思います。
ただ、「スラムダンク奨学金制度」などふまえて改めて見直すと、あのリョータが高校卒業後、留学してまでバスケを続けたい気持ちになったことに嬉しく思いながら観れました。
何度も見て、さらに好きになるラストシーンと感じました。
まとめ
2年前「スラムダンクが映画化」されるという事が、井上雄彦氏のTwitterから発信され、この映画が公開されるまでに、僕自身は、情報が出るたびに内容を予想し、考察動画を投稿しました。
しかし結果的にまったくもって予想できなかった内容であり、想像以上の感動をもらえました。
僕はYouTubeでスラムダンクの考察やブログを書いているため、井上雄彦氏の信者と思われるかもしれませんが、忖度なくこの「THE FIRST SLAMDUNK」は最高の作品だと思っております。
願わくばさらに続きがみたいものです。
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